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小池アミイゴ

台湾客家のキービジュアル

2023

2023年11月3-6日に台湾の台北で開催される旅に関する大規模なコンベンションで、客家ブースのビジュアルを担当します。これは2019年夏の『台湾客家の暮らす台三線エリアを取材』から「台湾客家スケッチブック」上梓にかけてお世話になった、台湾政府客家委員会の楊委員長直々のアイデアとして、現地のプロダクションよりオファーを受けた形です。台湾の人口の2割弱を占めると言われる台湾客家。その失われかけていたアイデンティを取り戻す運動が起こり、その一環としてボクの台湾取材も実現しました。楊委員長とは何度かお話しする機会を得ましたが、彼の客家文化復興に対する熱いマインドと、インテリジェンス溢れるクールな視線に触れ、人として尊敬すると共に、クリエイティブな部分での共感も大きな方でした。そんな方から現場に呼び込んで頂けたこと、とても誇りに感じています。今回主に水彩で描く絵がキービジュアルに採用されています。東日本大震災以降、日本の風景を板にアクリル絵の具で描くことが主になった自分ですが、台湾の濃厚な湿気の層を通して出会う「色濃き風景」を同様の描き方で描くと、過度に重い印象にになってしまう。それは台三線で出会った人々の逞しくも軽やかな愛しき生様とズレちゃうんよね。というわけで「台湾客家スケッチブック」制作時に水彩で描いてみたら、これがズバリハマって、自分の中で何か新しい扉が開いたような経験となりました。そうして生まれた作品群に対して、楊委員長が「台湾客家のアイデンティの継承と更新」のシンボルとして、ボクの絵に信頼を寄せてくれたとしたら、とても有難いことだし、ものすごく責任あることだな〜!と。オファーから制作まで日本では考えられない短いスケジュール感、わちゃわちゃっとなんだか素敵なものに仕上げてしまう台湾。それは自分にとってとても気持ちの良い現場であります。というわけで、ああ〜台湾行きたい!

クライアント名 : 台湾政府_客家委員会

関連サイト : ITF台北國際旅展

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