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小池アミイゴ

「台湾客家スケッチブック」 客家の人と暮らしにふれる旅

2022

2019年の夏の3週間、台湾政府に置かれた客家委員会に招聘され、台湾の台三線エリアの客家文化を取材した旅。多くの方にご尽力を頂き、2022年2月24日に美しい一冊の本として日台同時発表です。日台どちらもKADOKAWA刊。144ページすべてがカラーで税込1,760円。旅を超えて描いた280枚のスケッチ、水彩画30点、アクリル画10点、2,000枚ほどの写真からビジュアルを厳選。全9章で20,000文字ほどのエッセイを添えています。また詳細な観光情報を、KADAKAWAで組まれたプロジェクトチームが担当。誰もが手に取りたくなるデザインはsunuiの片平晴奈さんが、やはりチームを組んで取り組んで下さいました。客家は大陸の戦乱を逃れ旅するように暮らし、独自の文化を形成してきました。台湾には明朝の末期から清朝の初期に多くが入植してきて、他の民族グループとの関係で、台湾の山間のエリアに長細くストレッチされた生活圏を形成するようになりました。そのエリアを縫うようにして繋ぐのが、国道3号線に当たる"台三線"です。近年その文化の風化が危惧され、1990年頃からそのアイデンティティを取り戻そうという運動が起こり、2019年には日本人であるボクが台湾の客家文化に触れ、新たな魅力を掘り出しビジュアル化する旅が、客家委員会のアーティスト・イン・レジデンス・プロジェクトの一環で実行されました。ひとつの民族のアイデンティティを語ることや、旅の間中頂き続けた台湾客家の皆さんの厚情に、少なからずのプレッシャーを感じての政策でしたが、客家委員会がボクNい寄せてくださる信頼の情を感じ、なんとか走りきることが出来ました。この本が日本で爆発的に売れることは考えられませんが、しかし、ボクが旅を通して感じてきた大らかなマインドは、今の日本で生きるための助けになるのではと。この本を必要とする人に、確かに手渡してゆこうと考えています。

クライアント名 : KADOKAWA

関連サイト : 「台湾客家スケッチブック」ブログ

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