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2019年、装幀家の坂川栄治氏の主宰する塾「坂川装画塾」に半年通いました。仕事が細っていて不安でした。坂川師匠曰く、「輪郭を描け」「自信がないんだろう」「営業しないで仕事は来ないよ、マダム」。故郷の先輩でもある優しい師匠に励まされ、描いたのは故郷北海道の風景画。最近の「ごんぎつね」「のり」「日本犬」などが卒業後の仕事です。自己アピールが好きじゃないけれど、HPもアップするようにしました。

2018,2019はプライベートでもキツい時期で、進学校でマンガ並みのママ友いじめに遭った話も夫が仕事を辞めてしまったことも、子供が受験鬱で受験勉強を放棄して某大を落ちた話も聞いてもらった。カウンセラーのような師匠でした。昨年、山荘にお誘いいただいていたのにコロナで流れ、そして、師匠は突然お空へ旅立ってしまいました。

辛かった時期にお世話になったせいでしょうか、坂川さんのことを思い出すと今でも涙で前が見えなくなります。

年齢的にか創造意欲も減退を感じますが、坂川師匠に恥ずかしくない姿を見せること、仕事での活躍が御恩返しとして私にできることかと、弱い心に鞭を打っている次第です。坂川師匠、感謝しかありません。もう一度お会いしたいです。

画像は、課題で描いた「八日目の蝉」の表紙です。