東京イラストレーターズ・ソサエティ - Tokyo Illustrators Society

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伊野孝行 いのたかゆき

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「画家の肖像」書評

2012.07.17

美術手帖8月号の「INFORMATION」というコーナーで紹介してもらいました。(つーか自分で紹介記事書いております。)サンデー毎日の書評欄でも南伸坊さんに取り上げていただきました。ありがたやありがたや。

 『この本には1人のイラストレーターが描いた44人の画家の肖像画がおさめられている。

 1人のイラストレーターというのは……これを書いている私です。自分で自分の本を紹介する厚顔をお笑いいただきたいが、自分というのはあんまり自分をわかっていなかったりする。事実、私は南伸坊さんによるこの本の「解説」を読んでみて、自分の仕事の輪郭がはっきりとした。たよりない話である。伸坊さんは解説でこう書いてくださった。

 『「絵画による絵画論」。これはもう、ひとつのジャンルができあがったというべきだろう。 (中略) アイデアを思いついて、それを絵にしてるだけじゃない。描きながら考えて、描きながら論をすすめている。つまり絵による「絵画論」なのだ。』

 自分の絵って何だろう?これが自分の絵だと決めつけていやしないか?私がいろんな画家の肖像を描こうと思ったのは、その作業の中で、自分の絵だと思いこんでるものを笑いとばしたかったからだ。自分の絵なんてなくて、描けばなんでもそれが自分の絵なのだ。

 もうひとつは、画家や絵について「絵」で語りたかった。おもしろい絵を見ても、それを言葉で伝えるのはとてもむずかしい。頭と体の中にはおもしろさが充満しているのに、なかなか言葉に置き換えられない。きっちり説明ができないからこそ魅力的なのだとも言える。おもしろさを言葉に変換しないでそのまま絵にして出す。言葉にしてみてわかることがあるように、絵に描いてみてわかることもあった。

 そもそも絵と言葉は次元が違うものなのに、なぜ我々は今まで絵について言葉で語ってきたのだろうか?絵の感想は絵で言う。「絵画による絵画論」。これからはコレだ!』

『美術本の新しいジャンル。絵による絵画論。ぜひおすすめしたい。2冊が当たり前に並んでいるミュージアムショップのクオリティーが私の夢だ。』シンボーさん、ありがとうございます!ミュージアムショップの方どうぞよろしくおねがいします!

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