東京イラストレーターズ・ソサエティ - Tokyo Illustrators Society

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井筒啓之 いづつひろゆき

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阿川佐和子さん

2011.02.08

新潮社の楠瀬さんという編集者が小説新潮にいた頃

僕にかなりの数、さし絵を注文してきていたと思う。

阿川佐和子さんも楠瀬さんが担当の作家でした。

阿川さんのさし絵を僕は楽しく描いていたのだけど

ある日YOMYOMという雑誌が出来て阿川さんのその小説は

そちらで書くことになって、僕の手を離れた。

面白い小説だったので、その後どうなったのか、気になっていた。

そんなある日、和田さんのパーティーで阿川さんとお会いして

あの主人公はその後どうなったの?

ちょうど今最終回を書いているの。

行き詰まるとさし絵で書いてくれた絵を見て初心に戻るの。

そうだ本のカバー、井筒さんに頼んでいいのかしら?

というような話になった。


それで、まあそんな簡単に僕に決まるものではないが

新潮社の会議で検討されて僕に依頼することになったのでしょう。

その本の装画を書くことになった。

それが阿川佐和子3部作の始まりだった。

「婚約のあとで」

その後すぐに別の装画を描いた。

「スープオペラ」

という具合につづき

そしてこの写真が今進行中の3部作目のカバーです。

阿川さんがこの作品に鳥獣戯画のイメージを持っているらしく

井筒さんに井筒版鳥獣戯画を描いてほしいと頼んでもらえないかという

編集者の話だった。

井筒版鳥獣戯画って言われても、僕が僕の絵でアレンジしたら

鳥獣戯画がテーマだなんて分からなくなる。

だからこんなアイデアを出してみた。

ぼくが鳥獣戯画を模写して、その中にオリジナルにはない

この小説のモチーフを入れ込みましょう。

装幀室の担当の望月さんも、最初の井筒版鳥獣戯画には

不安そうな顔をしていたけれど、だんだんのってきてくれて

僕がますますのって描けるようなアイデアを出してくれた。

おかげで普段こういうチームじゃなきゃ絶対出来ないような

面白い仕事ができました。

もうすぐ発売です。

見本誌が届いたらまたお知らせします。

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