東京イラストレーターズ・ソサエティ - Tokyo Illustrators Society

DAN WOODGERさんの仕事「LODOWN MAGAZINE ISSUE #87」(土谷尚武)

2015.11.09

  • この仕事、好きだなぁ

今回取り上げるのは、ベルリンを拠点としているカルチャーマガジン’LODOWN’ ISSUE #87(JULY/AUG2013)の表紙を飾っているDAN WOODGERです。

2009年頃から自分のイラストの方向性を見失い始めていた私は、身近な家族との死別と3.11の震災の影響もあり鬱病になりました。打ち合わせで人と会っている時はなんとかごまかせるのですが、仕事でPCに向かうと1時間もしないうちに作業ができなくなり倒れ込んでしまいます。30分仕事をしては1時間寝込み、1時間仕事をしては3時間寝込むという感じで仕事をこなしていました。〆切は待ってくれないので大変キツイ状態です。

悶々とする中で、アートの方向に身を振ってみようかとアート系の小さなグループ展に参加もしてみたのですが、そこは自分の居場所ではありませんでした。

『このままではイラストレーターを廃業するしかない、、、、』と八方塞がりな時に送られてきたのがこのDAN WOODGERが表紙のLODOWNでした。

底抜けにハッピー!IQ ゼロなイラスト!(褒め言葉です)無責任でポジティブな世界。ビックリしました。自分は何をしているのか?PCの前で頭を抱えている自分が急に滑稽に思えてきました。このままではいけない。今一度、自分にとってのイラストレーションを見つめ直そうと、強く思いました。

それまでは、自分の内面をイラストレーションにしたいという欲求が凄く強かったのですが、『これからは希望を失っている人に希望を、地面ばかり見つめながら歩いている人の目線を5mmでも1cmでも上げる事のできるイラストレーションを描きたい』と強く思う様になりました。遅まきながら自分のイラストレーション哲学が芽生えた瞬間でもあります。それからは自然にイラストレーションのスタイルが変化し始めました。そして現在に至ります。イラストレーターの私がイラストレーションに人生を救ってもらったお話でした。

DAN WOODGERのtumblrです。

底抜けにハッピーな世界を是非楽しんで下さい。

http://danwoodger.tumblr.com/

LODOWN MAGAZINEのWEBサイト

http://lodownmagazine.com/

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